背骨の役割とその大切さ

背骨の役割とその大切さについて

皆さんは背骨と聞いてどうお考えでしょうか?

おそらく、私たちの身体を支えてくれている骨、という印象が強いと思います。

当然そうなのですが、実は背骨の役割はそれだけではないのです。結構色々やってくれているのが背骨です。

背骨は構造的には、頚椎が7個、胸椎が12個、腰椎が5個の小さい骨が24個つみ重なり、S字のようなカーブを形成しています。この配列にはお腹や背中の周りの筋肉のハリが深く関係しています。

背骨の S字のようなカーブには以下2つの機能が備わっています。
1 身体を支える

2 伸び縮みをして重力や地面からの衝撃を吸収する

簡単に言うと背骨はバネのようになっています。クネクネへびのおもちゃをイメージしていただけるとよいかと思います。

そして、その背骨を支えているのが骨盤ということになります。 背骨と骨盤は一体となって連動して動いていますので、背骨の動きで骨盤の動きや骨盤の傾きも決定されます。またその逆もしかりで、骨盤の動きによって背骨も位置対応をして動きます。

 

 

背骨のS字のようなカーブですが、この並びは様々な原因で形を変えてしまいます。

骨盤の近くには動作にとってとても重要な”重心”があります。背骨のS字のようなカーブ並びが変わってしまうと、重心の位置も変わってしまうため、それを正しい位置にしておくのに手足の筋肉に余計な”ハリ”を生じさせる必要がでてきま す。この手足の筋肉の”ハリ”により関節の動きのかみ合わせが悪くなり、肩、肘、手 首、股関節、膝、足首など様々な部位に痛みが生じてしまいます。

このため、背骨のS字カーブが綺麗に保たれ、背骨がバネの様な機能を発揮できてこそ、身体にストレスがかからない状態を作り出すことができるのです。

 

しかし、問題が生じてしまうと、末梢部(腕や足)に相当な負担をかけてしまいます。これが筋肉の過度の緊張を招いたりします。

 

また、足や膝を何らかの理由で痛めた場合、交通事故や年齢による経年変化も含みますが、この部分の負担を背骨が肩代わりしてくれている場合もあります。ですが、この状況が長い間続くと、今度は背骨が変形してきてしまいます。

 

もし、私達が健康でいたいならば、背骨のS字カーブを綺麗に保ち、いかに背骨がバネの様な機能を維持できるかがポイントとなってきます。

関連記事